不安と欲望

今季に取っていた授業でもう一つ面白かったのが、Mergers and Acquisitions (M&A) である。自分はM&A案件の精査や、買収後の統合に関しては経験が多少あるけれど、全体を通して関係者として経験したことはない。それでも、企業合併・買収については、1つ1…

ボストン旅行&キャリアフォーラム

10月の半ばの話になるけど、ボストンキャリアフォーラムがてらボストンに行ってきた。ボストンキャリアフォーラム(BCF)というのは、「約1万人参加の世界最大の日英バイリンガルジョブフェア」・・・だそうな。 MBAでも、卒業後の日本企業への就職や、外資…

子育て@スタンフォード

早いもので息子君が4カ月になり,2人での外出もわりとすんなりできるようになり, 毎日の予定がある程度FIXしてきたのでまとめたい。 また最初は苦労した,赤ちゃんがいる生活でのお買い物について始めにまとめよう。■お買いものアメリカでの店頭でのお買い物…

Investments 授業

2年生向けの選択授業の一つに、Investment Management and Entrepreneurial Finance というものがある。これは公開株およびプライベートエクイティの世界での投資について、毎回異なる投資家がゲスト講演者として来校し、その専門分野や過去の投資案件あるい…

ヘッジファンドでのインターン

MBA1年目の2年目の間の夏休みでは、香港にあるヘッジファンドでインターンをした。 日本市場における公開株を調べ、その会社の株価が中長期的に上がるか、劇的に下がるかを見極める、といった仕事だった。もともと、投資に興味があったわけでは全くなく、ど…

学業の位置づけ

スタンフォードのMBAにおける学業 - 授業や成績 - の位置づけは微妙なところだと思う。大学院というより、日本の学部に近いかもしれない。いちおう単位を取らないと学位はもらえないけど、成績は就職に直接影響しないし、みんなが成績を競っている訳ではまっ…

悩めるキャリアの選択肢

僕は会社にサポートしてもらってこちらに来ているので、MBA修了後は今の会社に復職することがいちおう既定路線となっている。 とはいえ、過去も現在も、同じ立場でMBAに来て、修了後に退職する同僚も何人もいるし、金銭的にサポートしてもらっている分を返せ…

MBAで学べること?

「MBAで何を学べますか?」という質問に簡単に答えることは(僕には)できない。ほんとに人それぞれだから。 授業で学べることという側面だけをとっても、なかなか包括的な説明はできないな、と思う。 実際にクラスメートによって、「この授業は素晴らしい、…

design principles

冬学期の Electronic Business という授業*1の一環で、IDEO社のPartnerがゲストとして来た。 そこで講義していたのが、新しい商品のデザインを仕込む際の十カ条。内容自体は、すごく目新しいものでもなく、「まぁそりゃそうだろな」ってなもんだけど、正しい…

思い出のTahoe

2月に、 Lake Tahoe というスキーリゾートで、同級生12人ほどで週末を過ごした。 定番の旅先で、人によってはお金を出し合って、シーズン通して別荘を借りる人も。うちらは、同級生の台湾人でホテル業の子が素晴らしい家を探して、週末だけ借りてくれた。 5…

Stanford ゴルフデビュー

今年は、こっちにしても冬らしくない冬で、早くも最高気温は20℃を超え、昼には芝生でゴロンとする人も増えてきている。 (でも夜は寒い)。 先日、ついに、念願の Stanford Golf Course にデビューしてきました! 全米で5本の指に入るキャンパスコース。タイ…

Linsanity ってなんでこうなったの?

Linsanityがえらいことになり過ぎて、会話のネタが尽きたらその話になるので、ついていかない訳にはいかない状況になっている。。彼のここまでのすごさについてはこことかどこかで読んでもらうとして (今後も話題は続きそうだから)、僕が気になったのは、…

Mechelin ディナーs

なぜ複数形かって、10日間で星付きレストランに2軒も(ほぼ)自腹で行くという暴挙に出てしまった。 ふつうの日曜の夜に衝動的に嫁さんと行ったのが、Baume空いてたからとりあえず予約したら、なんとキャンセルポリシーによりキャンセルに厳罰が! というわ…

スタンフォードMBAの裏側: アメリカ的なるもの?

ここに来てもうすぐ半年。 「スタンフォードは大したところだなぁ」と思うことのうちいくつかについては紹介してみた スタンフォードGSBの文化 Standing Out and Blending In at Stanford の記事 スタンフォードGSBの『ビジネスモデル』同時に見えてくる、「…

愛しのセブンイレブン

冬学期に Electronic Business という授業を受けている。 インターネットをメインに情報技術がビジネスをどう変えているか、というテーマでケーススタディをやっていく。データを活用したヘルスケアのベンチャーや、クラウドコンピューティング・SaaS、デパ…

実戦さながら?

1年の秋学期に、「スタンフォードビジネススクールの生徒にとって転機になるような」と謳われるイベントがある。Executive challenge と銘打たれたこの行事で、生徒は、『実社会で実際に活躍する卒業生と実戦さながらの真剣勝負を繰り広げる』ことになってい…

四天王の壁 (テニス)

今年の全豪オープンテニスは、錦織の活躍で、これまでテニスに馴染みのなかった日本の人も盛り上がったことと思う。 最後は圧倒的に力の差を見せつけられたけど、それまでの勝ちっぷりは見事だったし、これで世界のトップ20入りと、ほんと歴史的な大会だった…

冬学期を前に

明日から冬学期が始まる。秋学期と授業の数自体はほぼ変わらず、更に夏季インターン探しも、面接などが入っていて本格化する。===========昨夜は、気の置けない仲間たちとディナーのあと、のんびりリラックスして語る。 台湾人、ケニア人とナイジェリア人の…

ドロドロ決めて,すっきり生きてる

何かを決める時,たぶん人よりも時間をかけて,たぶん考えなくてもよい色んな可能性を考えて, すごく落ち込んだりして,疲れて考えるの止めるってプロセスがどうしても必要みたい。答えは最初に決まっていて,このプロセスがなくても答えは同じだから,この…

年末年始

クリスマスや年末年始を初め、休みには出不精になる自分。今年はそんな自分にしては「それなりに」外出したつもりです。サンフランシスコのユニオンスクエアのツリーが、意外とちゃんと大きくて見応えがあった。 クリスマスにはフロリダのディズニーワールド…

Standing Out and Blending In at Stanford の記事

New York Times に年末に出た記事:Standing Out and Blending In at Stanfordこれを読んで、「スタンフォード(の学部)に通うような子どもにしたい!」と思った記事。 趣旨は以下の通り。名門スタンフォードには、昔から今も、各界の著名人が通っている 古…

1年秋学期 「お勉強系」の授業

スタンフォードのビジネススクールの最初の学期の授業は8つでした。最初の授業ということで、どれも専門的というより基本的で、どんなバックグラウンドから来ている人も対応できる内容だった。自分の中での分類として、すごくざっくり、【お勉強系】と【実…

スタンフォードGSBの『ビジネスモデル』

スタンフォードのビジネススクールの入学時に、"How the GSB works" というプレゼンテーションが入学生に対してあった。これは、スタンフォードのビジネススクールの「ビジネスモデル」について解説したもので、目的として、『この組織の成り立ちや運営の仕…

美味しい野菜について想像

スタンフォードに来てよかったことの一つが、日常の食生活の意外な充実である。野菜が、意外においしい。 消費者の志向が幅広く、サプライ側もそれに応じて多様なポジショニングを用意している、気がする (あくまで感覚的な想像)。例えば、 大型スーパー …

スタンフォードGSBの文化

スタンフォードに来て、予想以上に気に入っているものの一つに、ここのカルチャーがある。巷で言われているような "Entrepreneurship" 一辺倒ではなく、 "be an independent thinker" "become your own leader" といった個人の主体性を促す文化が強く、そこ…

初めての愛車

アメリカ生活に不可欠な車。スタンフォードの日本人はだいだい所有しているらしい。おそらく毎日のように乗ることになる車だろうから、特に車好きでなくとも、何を買うかによって生活の質は多少は左右される。僕らもご多分に漏れず、渡米前から日本人メーリ…

ナメられないために

アメリカに来てから2週間、何か微妙なストレスをずっと感じていたことに気がついた。感じていたストレスが何であるかを意識することができた、といった方がいいかもしれない。主にスーパーの店員やウェイター(男性)と接するときに感じていた。野球を見に行…

Stanford生活Week 2 必要なのは食,住,エンタメ!

Week1は,歩きながら寝るほどの過去最悪の時差ぼけ,網戸の穴や臭さ,隣人の早朝ロックなど部屋の不具合からの顔全体のぶつぶつ,しまいには膣カンジダ→病院など想像以上の試練の日々だったが,ようやく,なんとか調子を取り戻してきた。*妻です時差ぼけが治…

スタンフォード生活 week 1 のQOL

先週からスタンフォードに来ています。授業の開始もまだまだ先でのんびり過ごせていることもあり、到着から1週間、大きなトラブルもなく順調にきています。 妻に、これまでのスタンフォード生活のQOLを左右する要素を聞いてみると、このような結果になりまし…

プロフェッショナルとしての村上春樹

村上春樹木 「走ることについて語るときに僕の語ること」 読んだ。そこで、印象に残った箇所をいくつか、メモ程度に記そう。 前提として、春樹さんは「小説家」という自分の生業を、高度の「プロフェッショナリズム」を持って捉えていて、「プロ」の小説家と…